2008年01月20日

『図書館革命』 有川 浩

4840240221図書館革命
有川 浩
メディアワークス 2007-11

by G-Tools
子猫にかまけて、更新が滞りがちですが、さて。

図書館シリーズ、大盛り上がりの内に完結です。
正直、前作『〜危機』では、主役バカップルのあまりのらぶらぶ度に、ついていけないところもありましたが、今回は。まあ、らぶらぶはある意味前作以上であったものの、スケールアップした事件自体のおもしろさで、一気に読めました。

その日、日本で初めて、原発を標的とした本格的なテロ事件が発生した。事件において、テロの首謀者が「参考にした」と思われる小説があったことから、メディア良化委員会と図書館は、件の小説の著者の処遇を巡って、臨戦態勢に入った。作家先生を拘束して執筆を制約させようとする良化委員会と、彼を保護した図書館側。果たして、この事態は無事収束させることができるのか。

郁ちゃん、今回は特に大活躍でした。当然、主役カップルは順当に大団円。小牧&毬江カップルも、例によってういういしくも破綻無し。そして、今回の大穴カップルも、なかなかいい感じでした。カタルシスのある、さわやかな終わり方だったと思います。次回作に期待大です。

ただ、このシリーズは、架空の法律、組織を扱っていただけに、主人公が関わる事件のリアリティが詰め切れないところがあって、それが時折、読む途中で引っかかってしまいました。1作だけなら勢いで行けかもしれませんが、4作を支える背景としては、ちと弱かった気もしてしまいます。あと、主人公以外の登場人物が、揃いも揃って有能設定なのも、そろそろ鼻につきだしたところでした。こうした有能のインフレも、ラノベ作家の宿命かとは思いますが、がんばってクリアしていただきたいです。有川さんは、今のノリはそのままでもいいので、より細やかなリアリティのある話を読んでみたいです。
posted by 波多利郎 at 11:25| Comment(0) | TrackBack(3) | Novel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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